募集終了2020.06.24

清掃=裏方のイメージを変える。日々の”当たり前”を支えるプロフェッショナル

手洗い場から綺麗な水がでてきたり、溢れかえっていたゴミ箱が空っぽになっていたり、玄関先の落ち葉が片付けられていたり。そんな、私たちの生活や日々の当たり前を、支えてくれている人たちがいます。

ご紹介するのは「株式会社ワタナベ美装」。
学校やオフィスビルを中心とした清掃サービスを提供する会社です。

現在、新しい清掃スタッフを募集中。お掃除が好きな人も、どちらかといえば面倒だなと感じている人も、ぜひ読んでみてください。清掃に対する印象が変わるきっかけになると思います。

健康を守り、元気を届ける仕事

本社を置く京都南部エリアを中心に、総合ビルメンテナンス業を展開するワタナベ美装。現在、約150名、10〜80代の幅広い年齢層の人たちが働いています。

みなさんは清掃のお仕事と聞いて、どんなことを想像しますか?窓や床を拭いたり、道端のゴミを集めたり。あまり目立たない作業をイメージする方が多いかもしれません。

そのなかで、ワタナベ美装の代表・渡邉 真規(わたなべ・まさのり)さんは「清掃=裏方の仕事」というイメージを変えていきたいと考えています。

「ビルメンテナンス、特にお掃除の仕事は地味な印象が強いかもしれません。でも、僕はそれを変えていきたい。ワタナベ美装ではお掃除の現場を『ステージ』、そこで働くスタッフをトップスターを目指す『スター』に見立てています。建物を綺麗にするだけではなく、そこで働いている人たちや訪れる人たちに元気を提供する。それが僕たちの考える清掃の仕事です」

<関わる全ての人を「笑声」で幸せにします>

これがワタナベ美装が掲げる経営理念です。笑声(えごえ)とは顔が見えなくても、背中越しでも笑顔だと分かる声のこと。現場=舞台に立つトップスターとしての立ち振る舞いを大切にしながら、一人ひとりが誇りを持って清掃の仕事に取り組んでいます。

トップスターを目指すためには、掃除の技術だけでなく、人間力(魅力)を高めることも大切。毎月、本社スタッフ・事業責任者を交えた教育訓練『トップスターミーティング』も開催しています。
新規の取引先は、紹介でつながることがほとんどなのだそう。オフィスにはいくつもの感謝状が飾られていました。


また、最近では「自分たちがいることで、お客様に安心を提供できていると感じています」と渡邉さん。世界的に拡大し、私たちの生活を脅かす感染症。消毒や殺菌の必要性が増すなかで、清掃業の存在意義を再認識しています。

「私たちの仕事は環境衛生を整えること。お客様が過ごす空間を清潔に保ち、病気となる要因を排除するプロフェッショナルです。そして、言い換えれば、清掃は人の健康を守る仕事でもある。使命感と誇りを抱きながら、日々の清掃に取り組んでいます」

思いやりと笑声にあふれた職場づくり

続いて渡邉さんご自身のこれまでと、ワタナベ美装の成り立ちについてお聞きします。

渡邉さんがワタナベ美装に入社したのは25歳のとき。旅行会社や薬品営業、塗装の作業員など、いろんな職を転々としたあと、叔父にあたる創業者に誘われて入社しました。

「入社する前は清掃業という仕事があるのを知らなくて(笑)。誰かが世の中を綺麗にしてくれていたなんて、当時の僕の頭にはありませんでした。だからこそ、入社当初のことは今でも覚えています。トイレ掃除をしていたとき、お客様から『ありがとう』と声をかけていただいて。驚きました。それまでいろんな仕事に携わってきましたが、直接感謝の言葉をかけてもらったことなんてなかったんです」

現場から清掃の仕事を始めて、課長職に就いた渡邉さん。
そのとき、大きな転機が起こります。

創業者が亡くなるのと時を同じくして、渡邉さんよりも上の役職だった重役の辞職も相次ぎ、ワタナベ美装の存続が危ぶまれる事態に。創業者の奥様が社長に就くことになり、渡邉さんは会社の中核を担ってほしいと頼まれます。

でも、渡邉さんは迷います。

「当時、本社と現場の間には大きな溝がありました。今のように現場のスタッフが社長を含めた役員の顔を見る機会なんてほとんどなかったですし、現場からの要望に対して柔軟に対応もしてなかった。風通しの悪い環境だったんです。これではお客様にいいサービスを提供できない。創業者が亡くなる前は自分で会社を立ち上げようとも考えていました」


それでも、「これまでお世話になった顧客様を大切にしたい」という気持ちも強かった渡邉さん。ピンチをチャンスだと捉えて、ワタナベ美装と共に再スタートを切ります。

最初に推し進めたのが、本社と現場のコミュニケーションを増やすことでした。勤続表彰制度で日頃の感謝を伝えたり、お給料袋に社内報を同封したり、レクリエーションにも力を入れます。

「最も大きなレクリエーションが、ホテルの会場を一日貸し切って開催する『笑声でHAPPY!大感謝祭』です。本社スタッフが現場スタッフに向けて日頃の感謝を伝える機会。ご家族も参加できるのですが、舞台に立って拍手を贈られる親の姿をお子さんが目にする機会にもなっていて。将来、自分もワタナベ美装で働きたい!なんてことも言ってくれたことがあるんです」

給与袋に同封される社内報『ハーモニーフロウ』。
『笑声でHAPPY!歩こう会』や『笑声でHAPPY!大望年会』など、レクリエーションのときに撮影した写真がオフィスに飾られています。

また、渡邉さんは、できる・できないで線引きをするのではなく、仲間を尊重できる心やお互いに補い合える関係性を大切にしていきたいと話します。

「人にはそれぞれ得意なこと、不得意なことがあります。できないことがあっても、それを非難するのではなく、できる人が補えばいい。一緒に働く仲間を互いに尊重できるような会社にしたいんです」


次第に本社と現場の絆が育まれていったワタナベ美装。以前は「本社の人間は現場にこない」とまで言われていましたが、現在では細かい要望や相談に対応できる体制が整っています。

「僕の仕事は『思いやりのある笑声でHAPPYな社会をつくる』こと。清掃や笑声を通じて、お客様に元気を提供したいと思っています。そのためにも、ワタナベ美装に縁あって入社した仲間を大切にしたい。一人ひとりが幸せや生きがいを感じてもらいたいと思っています」

仲間と共に歩んできた18年間

現場で働くスタッフはワタナベ美装についてどう感じているのでしょうか。つづいてお話を聞いたのは業務部課長の木村 玲子(きむら・れいこ)さん。入社されて18年目になります。

「もともとは自分が掃除の仕事をするなんて思ってもみませんでした。でも、実際にやってみると楽しくて。専用の機械を使って廊下をワックスがけすると、お客様にすごい!って驚いていただけるし、建物全体が明るく感じられて嬉しいんです」

現在、業務部課長として約20箇所の現場を巡回している木村さん。

各現場のスタッフと「今日の調子はどう?」「何か困ったことはない?」とコミュニケーションを交わすことを大切にしています。なかでも気にかけているのは「一人現場」のスタッフ。清掃の現場は建物の規模などによって、複数人で担当するところもあれば、一人で担当するところもあるそうです。

「数年前、私も一人現場を担当したことがあるんです。黙々と作業をしていると寂しくて、泣きそうになることもありました。孤独感を身をもって体感したからこそ、現場を訪ねるときは会話を大切にしたいんです」

それでも巡回しきれないときは、電話で声を聞くようにしているのだそう。木村さんが現場を大切に思うのは、業務部課長としての仕事だからでもありますが、自分自身が人間関係に支えられているからだと話します。

「スケジュールに追われて困っていたら、自然と周りのみんなが手伝いますよって声をかけてくれる。日常の小さいことかもしれないけれど、それができる会社なんです。私がワタナベ美装で働き続けられた理由を考えてみたら、お掃除の仕事が楽しいことはもちろんですが、やっぱり仲間に支えられてきたからなんだなって思うんです」

もちろん、全ての現場でスタッフの仲がいいわけではありません。それでも、木村さんたちは話し合いを大切にしながら仕事を進めています。

ワタナベ美装と歩んできた18年。これまでいろんな清掃に携わってきた木村さんですが、感染症の拡大によって、現場の雰囲気の変わりように驚いています。でも、こんなときだからこそワタナベ美装として提供できる価値を意識しているのだそう。

「感染症の不安が高まるなか、各現場にもどよ〜んとした暗い空気が流れていました。でも、そんなときだからこそ、お客様に元気を届けたいねって話していて。マスク越しでも笑顔だと分かるように、みんなで“笑声”を意識しながら挨拶をしています」


また、木村さんは「仲間とのつながりも大切にしたい」と話します。

「大きな目標ではないですけど、1日を楽しく過ごせたらいいなって思っていて。いつ、なにが起こるか分からない日々ですが、だからこそ、今日も明るく元気でいられますようにって思いながら、毎朝、みんなの出勤を待っています」

表も裏も見逃さないプロの視点

最後にお話を聞いたのは、現場の清掃スタッフとして働く岡田 郁代(おかだ・いくよ)さんと西村友花(にしむら・ともか)さん。まるで姉妹のように仲良しなお二人です。

写真右が岡田さん、写真左が西村さんです。

岡田さんは入社11年目。アルバイトから正社員に登用され、現場主任として清掃業務のほか、現場管理や新人教育も担当しています。また、西村さんは入社2年目のアルバイトスタッフ。廊下やトイレなどを日々清掃しています。今回、実際の現場の様子について対談形式で聞いてみました。

ーー本日はよろしくお願いします!まず最初にお聞きしたいのは入社理由について。どのようなきっかけでワタナベ美装で働こうと思ったのでしょうか?

岡田:子どものときからお掃除の仕事に興味があったんです。入社する前は親兄弟に清掃の仕事はやめとけって言われちゃったんですが(笑)。それでも仕事にしたいと思って応募しました。

西村:私も小学校、中学校の掃除の時間が好きだったんです。もう男子トイレに入るくらい、人に引かれるレベルで好きでした(笑)。あと、子どもが生まれてから衛生面を気にするようになって。もっと使いやすい道具や洗剤があるのかなって興味が湧いて、清掃の仕事を探しました。

ーーお二人ともお掃除が好きで入社されたんですね。どちらかといえば後回しにしたいタイプなので驚きました(笑)でも、仕事としてお掃除をするのはまた違うのかなとも思っています。実際、入社してみてギャップなどはありませんでしたか?

西村:お客様に声をかけてもらえることは多いですよね。お話するのが楽しみのひとつなんです。入社当初は想像以上に体力がいる仕事だなぁと思いましたが、同時に感動したんです。頑固な汚れを落とす専用道具を使ったり、細かいところまで綺麗にしたり。自宅や学校の掃除とは違う、仕事としての奥深さを感じました。

岡田:私も最初は掃除をする箇所が多くて大変だなと思いました(笑)普段の清掃以外にも、トイレが詰まることもあれば、汚れが酷くて簡単に落とせないこともあります。でも、やっぱり好きなんですね。嫌にならない。しかも、お客様から感謝してもらえる。仕事にしてよかったなと思います。

ーーお仕事をする中で日頃から気をつけていることはありますか?

岡田・西村:見えないところを掃除する!

西村:例えば、天井の電球部分や排水溝、トイレの裏側など、お客様からは見えないところこそ綺麗にするように気をつけています。普段とは違う視点で現場をみるために、清掃する順番を逆にすることもありますね。

岡田:掃除をする箇所が多いので、初めての方は戸惑うかもしれませんね。それでも、まずは丁寧に掃除をしてねって新人さんに伝えています。もちろんスピードを求められる仕事ですが、誰しもはじめたばかりは時間がかかってしまうものなので。最初は私がそばにつきますし、周りの仲間もフォローしてくれるので、少しずつ慣れていってもらえたらと思います。

西村:あと、最近では感染症の心配があるので。私たちがお客様の健康をサポートしているんだって改めて意識しながら、ドアノブや階段の手すりなど、手に触れやすいところを清潔にしています。

ーー現場で働くなかで、ワタナベ美装という会社にどのような魅力を感じていますか?

岡田:本社や現場のスタッフ同士で、自然と助け合う関係ができているなって思いますね。ゴミを捨てるときも、洗濯物を畳むときも、気がつけば誰かが対応してくれている。ふとしたところで思いやりを感じられる会社です。

西村:本社と現場の距離が近いなーって思います。現場で清掃の作業をしている社長を見たときはびっくりしました!あと、私には小さい子どもがいて、急にお休みをいただくこともあるのですが、大丈夫だよってみんながヘルプに入ってくださるんです。子育てと両立したい方におすすめしたいですね。

ーー渡邊さんや木村さんもお話されていましたが、仲間と助け合う心が会社に根付いているんですね。今回、新しい清掃スタッフを募集します。最後にどんな人と一緒に働きたいか教えてください。

岡田:笑顔が素敵な方だと嬉しいですね。黙々と作業をするだけでなく、お客様に笑顔で挨拶をすることも大切なので。仕事以外でも休憩時間に楽しくお喋りできたらいいなと思っています。

西村:私も笑顔が大事だと思います!初めての職場は緊張するかもしれないですけど、岡田さんとお節介なほど話しかけるので安心してください(笑)。学生さんからご年配の方まで幅広い年齢層の人たちが働いているので、どなたでもすぐに馴染めると思いますよ。

ワタナベ美装が考える清掃の仕事。
その根っこには「他人を思いやる心」があると思います。

汚れたところを綺麗にするだけでなく、笑顔を乗せた挨拶でお客様に元気を提供したり、環境衛生を整えてその場にいる人たちの健康を守ったり。

それらの原動力を辿ってみると、そこには、他人の幸せや安心を思う心がある。感染症が拡がり、不安と隣り合わせの時代だからこそ、ワタナベ美装が目指す清掃業の在り方がこれまで以上に求められていると感じています。そんな清掃の仕事に少しでも心が動かされたのなら、ぜひ、応募してみてください。

本記事はBeyond Career事業にて受注・掲載した求人記事となります。Beyond Careerについてはこちら

執筆:山本 英貴
撮影:岡安 いつ美

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